女性泌尿器科



女性泌尿器科

泌尿器科というと、女性にとっては敷居が高い診療科というイメージをお持ちの女性が多いように思われます。
何となく恥ずかしい病気と他人に思われるのではないか、どんなに恥ずかしい診察が待っているのだろうか、などと心配される方も多いようです。

当院では女性の方にも躊躇なく受診していただけるように、清潔で明るいクリニックづくりをめざしております。
診察の基本は、症状や既往歴、服薬状況などについて、時間をかけてお話を伺うということです。
あとは尿検査のために採尿していただくのと、必要があれば膀胱や腎臓の超音波検査をするくらいです。
おおまかな診察の流れは内科の場合とあまり大きな差はないと思います。

十分な問診と必要最小限の検査から、泌尿器科専門医としての豊富な経験をもとに適切な診断を下し、診断内容や治療の方向性についてわかりやすく説明いたします。

女性の患者様でも納得して検査を受けていただけるように十分に説明させていただきます。


主な症状

・排尿に時間がかかる
・排尿時痛い
・残尿感がある
・頻尿
・トイレが間に合わない
・尿漏れしてしまう
・夜何回もトイレに起きる
・尿が赤い
・尿が濁っている


膀胱炎

急性膀胱炎は、体の抵抗力が落ちたり、極端な尿の我慢、性交渉で発症し、多くは大腸菌などの細菌が原因です。
泌尿器科疾患のなかで、女性が最もかかりやすいといわれている病気です。
通常発熱はありません。1日に10回以上トイレに行くような頻尿になり、残尿感や排尿の終りに下腹部に響くような痛みが起こります。
また、尿が白く濁ったり、炎症が強いと血尿が出たりします。比較的若い女性が発症することが多く、主に抗生物質で治療を行います。

抗生剤を内服すれば2-3日で症状は消えます。
しかし再発するようであれば泌尿器科や婦人科の疾患が隠れている可能性もあります。まれに尿路奇形や結石が原因であったり、大きな子宮筋腫が見つかることがあります。

慢性膀胱炎は膀胱の粘膜の炎症が持続している病気です。細菌感染によって起きる急性膀胱炎が再発を繰り返す場合と、基礎疾患が原因となり細菌感染する慢性複雑性膀胱炎、細菌感染以外の原因で慢性化する非細菌性膀胱炎(若年型と中高年型)があります。

慢性膀胱炎は、閉経後の中高年層の女性に多く、急性型のような強い症状はありませんが、頻尿や残尿感、下腹部不快感が持続します。


過活動膀胱

過活動膀胱とは、急に我慢できないような尿意が起こる(尿意切迫感)、急にトイレに行きたくなり、我慢できず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)、トイレが近い(頻尿)、夜に何度もトイレに行く(夜間頻尿)、などの症状を引き起こす疾患です。

特発性(原因不明)で詳細はまだ解明されていません。40歳以上の10人に1人は、この症状を経験しており年齢と共に多くなってきます。
実際の患者さんの数は日本全国で800万人以上と報告されています。

過活動膀胱には、脳出血や脳梗塞などが原因で脳と膀胱を結ぶ神経の障害で起こる神経因性のものと、それ以外の原因で起こる非神経因性のものがあります。

加齢による骨盤低筋肉の脆弱化や下部尿路閉塞など非神経因性過活動膀胱が8割以上を占めます。
更年期以降の女性の場合、頻尿より尿漏れに悩んでいる方が多いのですが、この場合も過活動膀胱が原因になることがあります。
女性ホルモンが不足した結果、膀胱が過敏になってしまうことが尿漏れや頻尿につながる場合もあります。

過活動膀胱では排尿筋が過剰に収縮してしまうため膀胱にたまる尿量も少なくなります。
その結果、急に我慢できないような尿意を感じたり、トイレの回数が増えたり、おしっこを我慢できず漏らしてしまうなどさまざまな排尿トラブルが起こります。


腹圧性尿失禁

女性にみられる尿もれの原因の一つとなる病気です。
くしゃみや咳など、急にお腹に力がかかったときに尿が漏れます。また、階段の上り下り、走ったり、歩いたりすると尿がもれる場合もあります。
尿道をささえる骨盤底筋と呼ばれる筋肉が弱くなったり、痛んだりすることにより尿道をうまく締められないことが原因です。
年をとると誰もが筋力が落ちますが、女性は男性にくらべ尿道が短い上に出産などでさらに緩みます。

肥満になると内蔵脂肪の重みが骨盤にかかるため、さらに失禁しやすくなります。


骨盤臓器脱(性器脱)

骨盤臓器脱とは、骨盤の内臓を支えている骨盤底筋が緩み、膀胱や子宮が膣の中に周りの内臓が落ち込み、腟が裏返って体外にとび出してくる病気です。
女性の骨盤内臓器(膀胱、子宮など)は、多くの筋肉・靭帯・膜で支えられています。
これらが出産で傷ついたり、女性ホルモンの減少につれて弱くなってくると、臓器脱が起こります。
出産経験のある女性で更年期を迎える頃から増え、60歳代が最も多いとされています。
外陰部不快感や腹圧性尿失禁をしばしば伴います。
進行と症状は、まちまちでゆっくり症状の進行してくる方と突然に子宮が脱出し膣壁が裏返る場合もあります。

正常

症状としては、以下のようなものが見られます。

・腟から丸いものが脱出する
・ピンポン玉のようなものが触れる
・股の間になにかはさまった感じがする
・下腹部が引っ張られる感じ、または下がってくる感じがする

骨盤臓器脱は、軽症の場合には腹圧がかかったときに一時的に脱出する程度ですが、重症化すると常時脱出したままとなります。
骨盤臓器脱は、出産直後の患者さん以外では自然にもとに戻ることはありません。


膀胱瘤 子宮脱 直腸瘤


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